企業と人材 - 石田英夫

石田英夫 企業と人材

Add: cyvyk76 - Date: 2020-12-09 19:30:52 - Views: 8594 - Clicks: 3250

今世紀に入って筆者は地方に在住して50人の日本人起業家の面接調査を行い、起業家の成功要因を探るとともに、起業家の輩出のための条件は何か、そして国際的体験と起業家精神の関係を知ろうとした。図2は起業家の成功の基本的要因と要因相互の関係を示している。高い志、こだわり(諦めない執拗さ)、機会発見能力、能動的行動性(proactiveness)、良好な人的ネットワーク、強運の6要因が起業家の成功要件である。この6要因は相互に影響し合い、強化する関係にあることが図の線で示される。五角形のカドには個人の能力や資質にかかわる要因がおかれ、強運は他の要因の相互作用から出てくるものとして真ん中に位置している。これらの要因の中で個人の資質に根差し、教育するのは容易でないものとして「こだわり」と能動的行動性があり、育成し、鼓舞することが比較的可能なものとしては高い志、機会発見能力、良い人的ネットワークがあげられる[4]。 幼少期の国際体験や留学は起業家精神を覚醒させ鼓舞する傾向がある。旅行会社HISの澤田秀雄会長はドイツ留学中に世界数十カ国を旅行した体験から、外国旅行は能動的行動性を養う最良の方法だと述べている。航空券の内外価格差に着目して事業機会を発見し、帰国後まもなく旅行会社を起こした。大手旅行業者・航空会社・監督官庁の厚い壁を崩し、格安海外旅行を社会的に認知させ、短期間で海外旅行会社トップの座を占めた。 最近注目されている国際企業の新モデルとして「ボーン・グローバル・ベンチャー」がある。多国籍企業の伝統的な成長経路を辿ることなく、一挙(創業3年以内)に国際事業を開始する例が目立つ。情報・通信・交通の進歩とコストの低減がそれを可能にしたのである。米国では電気自動車や宇宙旅行計画のベンチャー、テスラモーターズのイーロン・マスク、日本では電動バイクでアジアのメガベンチャーを目指すテラモーターズの徳重徹が知られる。ニューエコノミーでは若手起業家の迅速な国際的起業活動が可能になる。国際競争場裡の体験、能動的行動性、起業家精神の喚起・増進は互いに強化し合う関係にある。. 東洋経済新報社,ページ. 特許や論文などの研究成果を見ても、60歳以上の業績は40代、50代に比べ劣ってはいない(石田英夫編『研究開発人材のマネジメント』慶應義塾大学出版会、年)。 要するに欧米では、年をとっても知的能力は低下しないと認識されているわけである。. 【tsutaya オンラインショッピング】企業と人材/石田英夫 tポイントが使える・貯まるtsutaya/ツタヤの通販サイト!本・漫画や. スミスの「見えざる手」を想起させる。原著のタイトルは「産業資本主義のダイナミックス─シュンペーター・チャンドラー・ニューエコノミー」である[3]。ラングロワは20世紀の終わりに起きた世界の経済的・技術的変化によって、チャンドラーが不朽の最強組織と見做した垂直統合型大企業の競争力が浸食され、ニューエコノミーでは起業家とベンチャーの復権が見られると主張する。図1はラングロワ説の結論を要約して図示したものである(邦訳154ページ)。 縦軸は「緩衝の緊急度」とされるが、組織内あるいは市場における調整・取引の緊急性を表す。横軸の「市場の厚み」は人口の大小、所得水準、市場の地理的広がりなどを表す。右上がりの直線は組織と市場の境界線である。米国は1880年頃から1990年頃までの100年間、大企業が出現して支配力を増大維持した時代である。しかし1990年を境にニューエコノミーの時代に入ると市場と起業家が復権を果たすようになる。経済的にはグローバル市場の出現、技術的には情報通信や輸送技術の進歩により、垂直統合型大企業の競争優位は次第に低下する。生産技術のデジタル化、「モジュール化」の影響は製造部門に限らず、研究開発から販売・物流にも及び、さらにサービスや金融部門にも影響が広がる。インターネットの進化はとどまるところを知らず、近年ではIoT、「モノのインターネット(Internet of Things)」が製造業の変革、新産業の創出、産業構造の変容を進め、新たな「産業革命」の到来とも言われる。世紀の変わり目の情報技術の変革とグローバル競争の展開に日本企業は遅れをとり、日米の競争力は逆転し、中国をはじめとする新興国の競争にたじろぎ、国際競争力は著しく低下することになる。競争の技術的・市場的側面だけでなく、グローバルマネジャーの起業家精神という主体的側面でも日本は劣勢に立たされた。. 石田英夫 研究開発人材のマネジメント 慶応義塾大学産業研究所叢書 : 石田英夫 | HMV&BOOKS online本サイトはJavaScriptを有効にしてご覧ください。. 「永続的な企業をつくりたい」と多くの経営者は考えているはずだが、itの登場で経営環境はかつてないほど変化のスピードが早まり、今まで. 研究人材マネジメントと研究業績 民間研究所と 公的研究所の研究者の意識調査 東京理科大学 石田英夫 1.

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石田 英夫 はじめに 筆者はこれまで数年間、起業家20数名の面接調査を行い、起業家の成功要 件は何か、それは資質的な要因か、あるいは教育可能な要因か、起業家活動を 盛んにするためにはいかなる条件が必要かを明らかにしようとしてきた。流通. 研究開発人材のマネジメント - 石田英夫/編 佐野陽子/〔ほか〕著 - 本の購入はオンライン書店e-honでどうぞ。書店受取なら、完全送料無料で、カード番号の入力も不要!お手軽なうえに、個別梱包で届くので安心です。宅配もお選びいただけます。 研究開発マネジメント 6(10), 58-64, 1996-10. 石田英夫イシダヒデオ 中村学園大学流通科学部教授、慶応義塾大学名誉教授 ※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。.

石田英夫(いしだ ひでお、1933年 5月3日- )は、日本の経営学者、慶應義塾大学名誉教授。. 企業と人材の本の通販、石田英夫の本の情報。未来屋書店が運営する本の通販サイトmibonで企業と人材を購入すれば、ポイントが貯まります。本の通販 mibonではの本 新刊・既刊や雑誌など約250万冊の本が購入できます。. レビューが見つかりませんでした。 他の版 - すべて表示 日本企業の国際人事管理 石田英夫 スニペット表示 - 1985. 調 査研究の概要と背景 われわれの調査研究の特徴とねらいとして次の 二点を挙げることができる。 (1)基 礎研究分野(バ イオ,情報・エレクトロ. 日本型HRM ケースで学ぶ 戦後日本の人事労務・人的資源管理の歴史 高度成長期の組合対応、自動車セールスマンの業績管理、80年代の女性の社会進出、学歴不問のオープンエントリー制、グローバル化にともなう海外進出、m&a、そして現代のイノベーターたち・・・。. 企業と人材をめぐる「ものの見方」を基本にして、ハーバードで教える人材管理モデルと日本の制度・新動向を点検し、カレントな課題に革新的な示唆を与えるHuman Resource Managementの決定版。. 企業と人材 - 石田英夫 - 本の購入は楽天ブックスで。全品送料無料!購入毎に「楽天ポイント」が貯まってお得!みんなのレビュー・感想も満載。.

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石田英夫(いしだ ひでお、1933年 5月3日- )は、日本の経営学者、慶應義塾大学名誉教授。. 【tsutaya オンラインショッピング】mba人材マネジメント/石田英夫 tポイントが使える・貯まるtsutaya/ツタヤの通販サイト!本. 1970~80年代に日本企業の国際化を先導したソニー、ホンダ、松下、YKK、ミネベアといった起業家的企業の成長の軌跡を筆者は見てきた。80年代までは創業者がなお健在で、グローバル戦略を決定し、自社の精鋭を世界各地に派遣してその実行に当たらせた。GMたちは創業者が示す戦略的指揮に動機づけられて市場を開拓し、工場を建設し現地生産を軌道にのせた[5]。しかしバブル経済が崩壊する90年代に入ると、創業者たちは次々に退出し、後継者に仕事をゆだねるが、先に見たように、GM経験者から本社トップの後任として選抜される例はごく限られていた。日本企業が長期停滞に陥る間に、中国やアジアの企業は急速な成長を遂げるが、それがグローバル企業の報酬政策に新たな課題を突き付ける。図3は日本企業と米国企業を念頭において組織の資源(職責・権限・報酬)と人的資源(能力・意欲・組織コミットメント)の階層間の配分構造を対比した図である[6]。 日本企業は組織資源も人的資源も上中下の配分格差が比較的小さいが、米国企業は配分格差が大きい。トップを比べると米国の方がすべてにおいて日本より優位にあるが、ボトムを比べると日本の方が優位にある。台頭するアジア企業の組織的・人的資源の配分構造は日本よりも米国企業の方に近い。そのため日本とアジアの経済レベルが接近してくると、トップとミドルの報酬水準で日本とアジアが接近、あるいは逆転するという事態が起こる。それだけでなく、かつては日本企業の海外勤務者の報酬は国内よりかなり高かったが、近年では内外の報酬格差は縮小し、海外勤務者の優遇度は低下している。現在の海外勤務者の報酬制度は「生計費補償」方式が一般化していると言われる。しかしそれに安住していてはこれからの問題を解決できない[7]。GMの満足度とモチベーションは低下しており、海外勤務の忌避傾向も見られる。特に日本と政治的緊張関係にある近隣国のGMたちはストレスにさらされ、事態は深刻になる。グローバル化のフロンティアが今後インド、アラブ、アフリカに移行するならば、彼らのモチベーション対策と報酬政策は抜本的な見直しが必要になる。「ハードシップ手当」の加算だけで収まる問題ではない。. 経営戦略との関連に意を用いた人的資源管理論。企業と人材をめぐる「ものの見方」を基.

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